平成11年度東京都助成事業による新技術の研究成果です。
独自の製法を開発して安定した性能の極細シース熱電対(外径0.25mm)で長尺物の製品化に成功しました。
微少物の表面温度、新素材の表面温度・温度分布、精密金型の表面温度、高速応答などの測定には、この極細シース熱電対が最適です。
特徴
1. 長さの制約がありません
- 極細シース(外径0.25mm)なのに長さの制約がありません。
- 接地型はもちろん、非接地型(測温接点絶縁型)でも長さの制約はありません。
但し、上限はシースケーブルの最大長に限定されます。
2. 高温度で使用できます
- 極細シース(外径0.25mm)なのに高温度で使用できます。
- 高温耐久性は600℃で1,000時間連続使用しても変化量は3℃程度です。
- 高温安定性は600℃で一日10時間程度、延べ10日間使用した変化値は2℃程度です。
- 中間部分が加熱されたとき生ずるシャントエラー影響は、加熱温度が測定温度(測温接点温度)以内であれば無視できます。
- JISの規定からは外れますが、1,000℃耐久実験を試みました。
新しい分野の温度測定を可能にします。
- 微少部分、極狭部分温度測定で精密金型の表面温度または内部温度、新素材の表面温度、食品関係など、従来測定が困難とされていた問題を解決します。
※一連の成果は平成12年7月26日、九州工業大学で行われた”SICE2000″の”セッション102C-6″で発表しました。